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| 教室で行う参観日版 車いすの授業 |
福山市立水呑小学校 教諭 粟 村 啓 史 |
*ジュニアボランティア教育・創刊号 → P.0〜P.1,P.32〜P.39 *ジュニアボランティア教育・呼びかけ号 → P.16〜P.17 *ジュニア・ボランティア・テキスト → P.21,22,23,25 |

(指示1) 指示があるまではテキストを開かないで下さい。 |
(説明1) 今日は、車いすに乗っていらっしゃる方々のお手伝いが正しくできる自分 達になることを目指して学習します。 |
(発問1) この車いすをたたんで自動車で運ぶとします。20秒以内にこの車いすをた たんでご覧なさい。用意、始め!! |
(発問2) この閉じている車いすを開いて下さい。 |
(説明2) やり方を知っていれば2秒とかからないようなことでも、やり方を知らなけれ ば20秒たってもできないのです。車いすに乗っていらっしゃる方々のお手 伝いができる自分達になるためには、まず正しいお手伝いの仕方を学ば なくてはなりません。 |
(問題) 車いすの方が困っている場面に出会いました。その時、まず何をしますか。 |
(選択) (1)すぐに介助する。 (2)「手伝いましょうか。」と声をかける。 (3)おせっかいになってはいけないので、じっと見守る。 |
(説明3) 答えは(2)です。 |
(設問) @現在、身体に障害を持つ人の割合は、日本の国民総数で見ると、およそ何 人に一人ぐらいになるでしょうか。次の三つの中から選んでください。 (1)五十人に一人 (2)百人に一人 (3)五百人に一人 A身体障害になる原因には、どんなことがあるでしょうか。 |
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| B車いすを必要とする人は、どんな人達でしょうか。 C車いすに乗って外出するとき、困ることはどんなことでしょうか。 |
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| D車いすの人が、段差のある所で困っています。あなたが介助することになり ました。段差を上がるとき、段差を下りるとき、どんなことに注意をすればよ いでしょうか。 |
@では、約半数の子が「(1)五十人に一人」を選んでいた。 Aでは、「病気」と「事故」を挙げていた。私は、「遺伝」という項目は最初から省いて 考えていた。「遺伝」を取り上げるには、人権的によほどの指導が必要だと判断し たからである。だからこの日は初めから削除していた。 Bでは、「足の悪い人」「足が動かない人」「けがをした人」「事故にあった人」などで ある。説明の「歩行を禁止されている人」という所では、「なるほど」といった感じで あった。 Cでは、「階段などの段差がある所」「坂になっている所」「砂利道」「でこぼこの道」な どを挙げていた。 Dでは、「車いすの人が危なくないようにする」「衝撃やショックがないようにゆっくりす る」「ていねいにする」などが出された。その後、踏切版を使って、私がやって見せ た。キャスターの上げ下ろしには、必ず「上げますよ」「下げますよ」と声をかけるこ と、下り道も含め、下りるときには必ず後ろ向きの状態で下ろすこと、を指導した。 また、エチケットとして、目の高さを同じにして話すことの大切さにも言及しておい た。 |
障害を持っている人達を哀れみの目で見るのは間違っています。障害者は決して不幸なのではありません。ただ不自由なだけなのです。 不自由な所をお手伝いするという気持ちで、正しいお手伝いの仕方をしましょう。 |
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