2002年度GTレポート

 さて、2003年3月15、16日にかけて開催されたガンダムウォー・グランドトーナメントで有ったがGWの競技性を問われる大会で有ったように思われる。
 まず、予選段階は以前から言われていたように「メタゲーム」が存在しない。いや、その事自体が「メタゲーム」で有ったのだと思われる。1、2回戦を戦い感じた事は「みんな好きなデッキできている」事であり、「強いと目されていたデッキ」である『アフリカ開放ウィニー』が少なかったり、「未だ現役であるのではないか」と思われた『PS装甲』が皆無であったりと我々の思いから格段にかけ離れていた。私が想定していたメタゲームは以下の通りである。

 1、アフリカ開放ウィニーは必ず居る。(強いから
 2、それに対してコンボデッキは赤を利用するもののみとなる(=隠された翻意がある為)
 3、アフリカ開放ウィニーをつぶすために青ウィニーが復権する。
 4、それらを無視して「人気の白」が、そのダメージ量を理由に選択されるのではないか。
 5、アフリカ開放ウィニーが存在する為、またスピードで対策と言う戦略も有り単色が殆どであろう。

 だが、大筋で決勝ラウンドに残ったデッキは想定外であった。彼らのメタゲームがどう言うものであったかは判らないが、知人が別ブロックのZZデッキの利用者に聞いたところ。

 1、ウィニー、特に青ウィニーは常に存在する。(人気だから
 2、ラフレシアを対策する。(人気だから
 3、これを同時に満たすものとしてZZを利用。

と、言うのが理由らしい。まず、ZZが青に強いと言う時点で眉唾なのだが、それはさておき、2番目の理由が気になるところだ。私としてはアフリカ開放が存在する時点で想定から外していたラフレシアを利用したデッキが存在すると言う判断だ。言い換えればアフリカ開放が居ないと見ているとも言える。

 これらを通じて思ったことはGTに出て全国一番を目指そうというプレイヤーにデッキ構築能力が無いのではないかと思ったこと。また、逆にデッキ構築能力が無いのは我々なのでは無いかと言う疑念に駆られる。

 ZZの選択肢は我々には元々存在しなかった。ZZデッキ自体は強力ではあるが、その強力さの裏づけがGを制限した結果であるのは紛れも無い事実だ。それによって発生する土地事故の可能性と、想定どおりの動きをする可能性どちらが高いかというとG事故の方が可能性としては高いのは目に見えている。落とさなくて良い勝負にも負ける可能性が有る。それがZZの特性で一般的なトーナメントでも流行らない証拠だといっても良い。それを無視してGTという舞台に持ち込む見切りを評価するべきなのだろうか。
 彼らは自分のドローを信じて持ってきたのだろう。確かに大きな大会ではそのような見切りは必要だろう。特に優勝したプレイヤーは予選から最速合体を決めつづけ、決勝でも同様にコンボデッキの強さを見せつけた。優勝者だけならまだ適正な「コンボデッキ」で有ると思われる、しかし1〜3位を独占したというのはプレイヤーのメタゲーム放棄による弊害では無いだろうか。まず、青ウィニーにはZZに勝ち目が少ないというのはしょうがないとしても、同様に大手勢力だったロンビ入り青中速にはZZに勝つ気がある様には思えない。ZZがそのトーナメントに複数名参加した時点で勝利が確定したようなものであろう。

 今回で悔しかったのはトーナメントに存在するデッキさえも予想できなかった事だ。最低でも赤単開放ウィニー若しくはウィニーメタで赤緑の開放ウィニーが存在するだろうと思っていたのだが、ほぼ存在せず。嘘破滅はどうだだったかは知らないがそこまで居なかった様子。参加した身内の2名曰く、真っ青なデッキ環境。6戦中6戦、青いデッキに当たった者も居る。青ウィニーと青中速Withロンビと言うデッキばかりであったようだ。

 さて予選ブロックはCブロックしか感想が書けないが一応、書いておこう。
 
 まず、みな好きなデッキで来ているのが何よりの感想。赤青、赤黒、青黒などビート系、参加するがデッキを選ばなかったプレイヤーに至っては緑茶黒三ボルフート、黒茶ビート、黒青混戦フルバーニアンなどが居た。どれを取っても赤単開放ウィニーに分が悪いデッキばかり。予選抜けのデッキはチェックしていないので勘弁していただきたい。

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