深き虚空からの伝承
第五章の1
それはまさしく 陽の光
心をいやす 陽の光
悲しみ見せぬ その瞳
瑠璃玻璃にすら 勝りける
やや子の如し 呟きも
やや子の如し 移ろいも
想いの発露 真なりと
数多の者に 愛でられる
仄かに芽生えし 恋心
主を想いし 恋心
己は其れに 気づかずに
ただ求めしは 主の言
神と悪魔を 素にせし
神も悪魔も 居ぬ心体
其は理に 反するか
其に理が 反せしか
主の傍ら 寄り添いて
道を歩くは 陽の光
主が行く先 翳り無し
道を照らすは
陽の光なり
彼女の名は「あてな2号」。
類い希なる感覚を持つ、人に造られし少女。
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