前処理から
患者さんは、骨髄移植の約2週間前から移植の準備に入り、大量の薬の投与や放射線の照射をうけます。その結果患者さんの骨髄幹細胞はすべて壊され、血液が全く造れなくなります。そのため感染症などにかかりやすくなり、極めて危険な状態になります。
患者さんは、激しい吐き気や全身の脱毛などの副作用に耐え、いのちがけの治療に取り組むことになります。
骨髄移植は点滴と同じ
移植当日、健康なドナーの方から採取した骨髄液は通常の輸血と同じように、点滴で数時間かけて静脈から患者さんに注入されます。
造血回復から社会復帰へ
患者さんは無菌室(滅菌消毒された部屋)で拒絶の反応や感染症などに注意しながら過します。やがて移植された骨髄が働き始め、正常な血液成分を造るようになると一般病棟に移り、良好な経過をたどれば退院し、社会復帰することができます。
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