佐々木 明信さん (32歳/庄原市)
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社会の役に立った満足感でいっぱいです。
「骨髄液を提供した相手のことを知りたい、という気持ちはないです。元気でいてほしいとは思いますが、自分が社会のため役に立ったという満足感だけで十分です」。
骨髄液を提供したことについて、土木関係の仕事をする公務員である佐々木さんは、そんな思いを強めている。機会があればまた提供してもいいとも考えている。
「病気の人のためになれば…」と気軽に登録した。骨髄液採取のための入院の際も、柔道をしていて体には自信があったので、不安はほとんどなかった。
しかし、「最初は、骨髄液の採取について、背骨に穴を開けるような恐ろしいものだという、間違ったイメージを持っていました」と打ち明ける。妻は提供の際、全身麻酔をかけることについて「もし、万一のことがあれば…」と初めは心配していたが、結局は快く了承してくれた。
採取日は「いつのまにか、済んだという感じでした」。次の週にはさっそく仕事で出張。日常生活には何の支障もなかった。
かつて、職場の同僚の娘さんが急性白血病で亡くなったことを聞き、心を痛めたこともある。「われわれが骨髄バンクに少し時間を取れば、助かる人が必ずいます。ぜひ、多くの人に登録をしてほしい」。佐々木さんはそう願っている。
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