終盤
涙
FUJITAの小学生の時の将来の夢は、化学者になってプラスチックを石油に戻す方法をみつけるというものであった。また、中学生の時の夢は、物理学者になって物理法則の究極を知るというもので、根っからの科学好きであった。
だから平井和正の愛読者としてのFUJITAには当初いろいろな葛藤があった。が結局、FUJITAは独自の道を行こうと考えた。
どっちも好きということでええじゃないか。
高校に入ると財政事情も改善し一気に小説とマンガが増えだした。
何人かの友人に幻魔大戦を勧めたのはこの時期であったが、これは失敗した。
ふむ、向き不向きがあるのか。
そしてまたその夏頃であっただろうか?ハルマゲドンが接近しているという情報が入ったのは。FUJITAはうれしくて友人にふれまわった。FUJITAは本当に楽しみにしていた。そして公開を待ちきれずシナリオ版を買って読んだ。
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あまりのことにFUJITAの目からは涙がこぼれ落ちた。FUJITAは真っ白な灰となった。
結局、FUJITAは後に”逆襲のシャア”を見に出かけるまで映画館に行くことはなかった。
そしてよほどのことがなければ
己が平井和正の愛読者だと友人にうちあける
こともなくなったという。
次回予告
己の過去を隠し生きつづけるFUJITA。そんなFUJITAに、思いもかけぬ運命の大転回が待っていた。
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