後手:藤田
持ち駒:歩
持ち駒:なし
先手:?
第2図となって、私はあまりのことに思わず笑ってしまった。
超ド級の作戦負けである。
この第2図からあと一、二手、自陣に手を入れられたら、手も足も出なかったろう。(もっともこの局面でも、十分つぶれている。)
どうしてこの局面がごまかせたのかはご想像におまかせするが、なんと端から逆襲に転じ、左右から、竜で挟撃するという嘘のような展開になった。
ところが、圧倒的な優勢にもかかわらず、どうしても寄らない。(私の終盤の弱さには、定評があるが、秒読みの中野も寄らないといっていたので、多分早い寄せはなかったのだろう。)
やむえず、早期決着は放棄し、大兵力で包囲せん滅を図るといういつもの寄せで、私と秒読みの中野の体力を著しく消耗させたものの、勝ちきることができた。