戦略とは戦いの大局についての考え方・方針を指す。これはたとえば個々のユニット戦=戦術では破れても、戦局全体としては優位に立つといったことである。
信長の野望inはユニット戦と勢力圏争い、領地争いの3つの要素からなる。このうち最も重要なのは勢力圏争いで、勢力圏争いで勝利したものが、領地を得、ユニット戦でも優位になる。このことは必ずしもユニット戦を制さなければ勝てないわけではない、すなわち、勢力圏が維持できるならば極地のユニット戦は破れてもかまわないということを示している。
したがって、信長の野望inにおける戦略の基本とは、敵戦力を叩くのでなく、「可能なかぎり敵戦力を迂回して勢力圏下に納める」ということである。勢力圏を維持するという観点に立った場合、個々のユニットの強さはさほど問題にならない。局地戦では無類の強さを誇る鉄砲大隊すら、全体の戦いとしては同じ勢力圏をもつ足軽大隊と同程度の価値しかないということである。個々のユニットの強さに頼らずに戦局を優位にするには、多数のユニットを効率よく配することが必要で、敵の主力はむしろこれを避け、手薄なところを各個撃破により突破することが重要である。
戦力の補充も戦略のうちである。まず兵がいなくてはどうにもならないが、どの程度を生産にあてどの程度を戦術に費やすかは難しいところである。そのルールごとに必要な兵力を過不足なく生産しなくてはならない。