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障害児学校部過去のとりくみ

 障害児学級・学校全国交流集会in滋賀 2012.1.7〜9

 滋賀県大津市で1月7日から3日間にわたって開催された「第11回全国障害児学級・学校学習交流集会」は,3日間の参加者実数1,462人の過去最高数で大成功をおさめました。  岡山からも総勢23人が滋賀へ,未組合員の青年教職員も4人参加してくれました。発達保障発祥の地,滋賀での学習会参加が加入へのきっかけになってくれればとてもうれしいことです。

 集会初日は,大津市のびわこホールで1,100人が参加して開会全体会。文化行事として,滋賀のきょうされんの仲間とハンドベルグループが演奏と合唱を披露してくれ,養護学校卒業生が現在の生活の様子を語る場面もありました。開会集会では,地元全教滋賀の田中委員長の歓迎あいさつ,土方実行委員長あいさつに続いて,栗林事務局長の基調報告を行いました。その後映画「夜明け前の子どもたち」(1968年/柳沢壽男監督)を上映しながら,滋賀の青年教職員が「発達」とは,「個人の尊厳とは」を考え,語る構成劇は好評でした。白石正久氏の記念講演は「発達保障の歴史に学び,今と未来を創造する」と題し,滋賀のびわこ学園等で培われてきた実践を元に,自己実現を最大の価値とする「発達保障」という考え方をつくってきた歴史,さらにそれを「生きる権利」「学ぶ権利」として構築させた障害児教育の根幹に関わる内容のお話しでした。

 2日目の午前中は,てんこ盛りバザール(15講座)と文化バザール(5講座)が行われました。20代の若者の参加がとても目立ち,ベテラン教職員や専門家の実践報告や研究の到達点の解説などに積極的に参加していました。午後は「旬の実践講座」(15分科会)と基礎講座が行われました。全国の優れたレポートと,ふだんの教育実践や教育運動などについて議論を深めました。2日目だけでも1,000人を超える参加者がありました。  最終日は6つの「教育フォーラム」が行われました。「青年教職員よろず相談」では,集会に参加した若者が,感じたこと,疑問に思ったことを出し合い,ベテランに必要なアドバイスを受けるという企画でした。「親の本音,親の期待」は,3名の滋賀の保護者の方から学校や教員に対する期待や本音を語ってもらいました。涙なくしては聞くことができない話,ちょっと耳にいたいけれど「これが親の本音なんだなぁ」と納得できる話,やっぱり親は学校のパートナーだと確認できる話などなど,時間が足りなくなるほどでした。(全教HPより抜粋)

 青年教職員もおおいに学ぶ! 2011春の発達保障講座 2011.6.4

 6月4日(土),ピュアリティまきびで「春の発達保障講座」(障害児学校部・障害者の生活と権利を守る岡山県連絡協議会・全国障害者問題研究会岡山支部の共催)を開催しました。
 今回は寺川志奈子さん(鳥取大学地域学部・地域教育学科・発達科学講座教授)を迎え,「子どもの発達を保障するとは?〜具体的な発達の姿から考える〜」と題して,誕生〜3歳までの発達を講演していただきました。開始時間が迫るにつれて,障害児学校部の先生のみならず,高校の先生,未組の若い先生,お母さんなどが次々に来場。「寺川先生のお話を楽しみに来ました」…という雰囲気でみなさん会場に入られ,途中から座席を追加しなければならなくなるほどで, 45名もの方の参加で大盛会となりました。
 3歳までの発達と言っても,本来は数日間かけて学ぶべき内容です。今回はそのエッセンスのみを講演していただきました。実際は,講演の行間に複雑で豊かな発達の営みがあり,知れば知るほど,目の前の子どもを見る目が広がっていきます。まずは,発達のしくみを知ることから始めましょう。自分の担当する子どもの発達の段階を知ることによって,今何をするべきか,何を太らせていけばよいのかヒントを見つけることができ,次の発達段階へつなげることができるのです。もちろんそのためには,私たち教師は子どもにとって安心して一緒に過ごせる存在であることが絶対条件です。
 寺川先生には,ぜひまた岡山の地においでいただき,今回のお話の続きを伺いたいと心から祈るばかりです。寺川先生,すばらしい時間をありがとうございました。

 夏春の発達保障講座 参加者大満足! 2010.7.25

 障害児学校部,障岡連(障害者の生活と権利を守る岡山県連絡協議会),全障研(全国障害者問題研究会)岡山支部との共催による,恒例の「夏の発達保障講座」。
 当日は、個々の事例をベースにした話の中から、子どもたちへ向かう視点をどうもつのかを、丁寧に語っていただきました。「脇役の時こそ、全力で臨もう!」の言葉は、参加者も大きな感銘を受けたようでした。

 外は37.9度の暑い日曜日。生涯学習センターの中も三木裕和先生の中身の濃い講演に参加者一同燃えました。先生がスライドで見せてくださった子ども達。 「人格的存在」として愛され受け止められていること、それを取り巻く担任団が専門性の高いチームとしてしっかりと機能していること。その中で子ども達が見せる「安心した人に見せる笑顔」や「育ちの様子」を目の当たりにして、暗がりの中で感動の涙を流してしまったのは、私だけでしょうか?子ども達に感動体験を積ませ、文化や何ともいえな い雰囲気を味わわせるための「自然」の授業。その指導案には、まわりの大人の言葉かけにすら気を配り、鳥のさえずりを静かに聴く間やその意味づけをするタイミングなど、日々丁寧な授業が展開されている様子が満載されていました。個人的には、「みる・きく・はなす」の授業の中での「図地の弁別」「三項関係」を作りやすい演じ手の立ち位置等の工夫が明日にでも使えるコツでありがたかったです。講演を聴き終えて、「もったいないなあ。学校中の先生とこの時間を共有したかったなあ。」と強く思いました。