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この話はフィクションです。
インタビュアー:「どうして、ジーザスと名前をつけたの?」
ジーザス:「知らないよ、親がつけたんだ・・・」
(ジーザス・ジョーンズ=ミュージシャン=)

彼女の名前はマリアといった
最初の自己紹介の時は、
「私は、生徒じゃない。」だった。
大学生と言っても通用するような幼い顔立ち。
西洋人とは見えない風ぼう(どう見てもアジア系)
彼女のインパクトは大きかった。
彼女は、カナダ出身だという。
広島本校に来る前は、出雲にいたという。
英会話学校のインストラクターはカナダ人かオーストラリア人で、
ほぼ間違いない。
この手の質問には、もううんざりしているみたいで、
さっさと授業を始めていた。
発音は、少しべービー・イングリッシュで、
しぐさも、アジア系で、少し子供っぽいところがある。
本当に雰囲気は、生徒って感じだった。
「実を言うと苦手なタイプ。」
何回目かの授業の時
"personal question OK?"と聞いてから
"Why were you named Maria?"と聞いてみた。
聞かれた意味がわからなかったらしく
とぼけていると
"named Maria , madonna..."としつこく聞くと
「両親がクリスチャンでそう名付けた。」と言った。
あまり心楽しくないような質問だったみたいだ。
そんな彼女と最後の授業はワンツーマンだった。
"What did you major in college?"
"I majored Computer Science."
"Why did you majored it?"
"I'd like to major another subject, but my father recommended it."
" Do you like computer?"
" No, I don't!!"
" I like computer very much."
" What is your hobby?"
" I listen to music, go to the movie ..."
" What type of music do you like?"
" I listen to music all genre."
" When I wake up , I usually turn on my CD player."

あと、最近見た映画とか聞いてみたけど、
僕の知らないような映画だった。
あと、ミュージカルが好きとか言った。
『なんで、女の子ってミュージカルが好きなんだろう??』
あと、「本当にカナダ人」か聞いてみた。
彼女はカナダでうまれたんだが、両親はフィリピン人だという。
フィリピン?彼女は、浅黒かったけど、
フィリピン人って感じはしなかった。
ちょっと肌が白かったら、日本人でも通用するように感じた。
「今暇なとき何してるの?」とか言うと
「何か書いてる」と言う。
「何を書いてるの、ラブロマンス?」とかいうと、
短編のエッセイみたいなものらしい。
コンピュータ(嫌いだけつかえる)で作るときもあるし、
喫茶店なんかでとっさに浮かんだときは、
喫茶店のナプキンにそのまま書くこともあるそうだ。
高校時代は、バレーボールをやっていたそうだ。
それで、好きなことは、スポーツサイエンスみたいなことで、
スポーツ医学とか、そんなことに興味があるらしかったが、
父親が、そんなことでは金にならないと思ったので、
コンピュータサイエンスらしい。
ミッション系のハイスクールで、大学もエレベータらしかった。
ただ、「マックのG4が高いけど、欲しい」とか、言ったときには、
近親感がわいた。
好きな食べ物は、あまりなく。何でも食べるそうである。
お酒は好きで、友達と良く飲むみたいだった。
ビールよりも、酎ハイみたいななんか、
甘そうな酒が好きだと言っていた。カクテルではないらしい。
「僕は酒が嫌いだからあまり詳しくない・・・」
旅行が好きで、去年ヨーロッパを旅行したらしい。
一番良かったのはスイスで、
「自然の山並みとかがとてもきれいだったそうだ。」
「あと、南部イタリアとか、スペイン」
とか言っていた。
僕が、「仕事を探している」というと
お決まりの、「どんな仕事がしたい」と聞く
「英語か、コンピュータを使う仕事。」
と何度も言っていることばを繰り返す。
もっと具体的にというと。
これも、いつも通りに、
「理想は、海外の雑誌かなにかを、輸入して
翻訳して、日本で、DTPで編集して、売る。」
ということ
(これが一番、インストラクターに受けがいい。)
というと、
「実際にどんなソフトを使うのか?」と聞いてきた。
こんなことを聞かれるのは初めてだった。
word , excel , access,等普通のビジネスユースのソフトを上げる。
DTP?とさらに突っ込まれたので、
"PageMaker? but I'd like to use Quark Express"と答えると、
"I recommended Quark Express."という。
"Quark Express is very expensive..."というと
"I know..."と言う。
流石、コンピュータサイエンスですね。
あまり、彼女とは、授業してないけど
「今日が最後だ」というと
「とても残念だ」といってくれた。
意地悪だから「なぜ?」聞くと
「あなたはいい生徒だった。」褒めてくれた。
「ま、就職したら、また来るから」と気休めを言うと。
「待ってます。」社交辞令のような言葉を言っていた。