子供の頃分からなかった広島弁


乙じいさん「おう、わりゃ久しぶりじゃのー、マメなんの?」
丙じいさん「まあのお、ぼちぼちよ。ほじゃが最近腰がにがって やれんわいの。」
乙じいさん「わしも最近たいぎーけえ、気いつけんにゃいけんの」

これは典型的な島での挨拶の光景。 マメは元気、にがって
「にがる」で痛いとはちょっと違うが、違和感がある・調子が悪いの意味。
たいぎーは広島弁ではメジャーな単語。しんどい・疲れるという事だが
微妙に違う。たいぎーは奥が深いです。
おさなかった為、「マメ」=豆を連想し、「にがる」は全く分からなかった。


ひで婆さん「ありゃ、せっかく米炊ーたのにこりゃこわーて食べれんの」
幼い僕「おばあちゃん、中になんかおるん?何が恐いんね?」

このこわーてこわいは、マジで分からなかった。
結局恐いの意味でなく、「固い」という意。


ちえ婆さん「ぼちぼち暗うなったけえ、ひーつけんさいの」
幼い僕「ばあちゃん、火付けーいうて何んにつけりゃえーんね」

このひーというのは、火ではなく、電灯のスイッチを入れてという意
こりゃ分からんわいねー


とき叔母「あんたーまた、あのあんやんと遊びにいくんかいの?」
すえ叔父ほーよ
とき叔母「ほんま、あれとほうばいじゃのー」
幼い僕 「・・・・???」

あんやんはお兄ちゃん、ほーよはそーよ。これは分かる。
しかし、ほうばいは分からなかった。 結局、「仲良し」「腐れ縁」とかいう意味じゃった。
今でもうちの島では良く聞くが、広島市内では聞いた事は無い。


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