@ 〜なぜ労働組合は必要か?〜
労働組合とは、「共通する要求」を実現させることを目的とした「労働者の団結の組織」です。
私たち労働者は今の社会では常に、低賃金、長時間労働、労働強化、労働災害・職業病、首切りリストラ・失業など、さまざまなかたちで労働苦・生活苦の状態にさらされます。このきびしい労働と生活の状態を改善することが共通の利益であり、「共通する要求」です。この「共通する要求」を実現することを目的に「団結」した組織が労働組合です。
そして、労働者のもつ唯一の社会的な力は、その数です。しかし、私たちは今の社会では避けられない競争によって常にバラバラにされています。個々・バラバラでは賃金や労働条件、生活を守っていくことはできません。「共通する要求」のもとに、団結してたたかう以外に道はありません。
労働組合とは労働者が生活と権利を守り、向上させ、「共通の要求」を実現させるために、自らの団結によって作り上げてきた大衆組織です。
A 〜労働組合は要求を実現する組織〜
どうして労働者の生活と権利を守っていく組織が労働組合でなければならないのか、といわれる方もいると思います。
しかし、労働者の生活と権利を守っていくためにつくられた要求実現の組織は、労働組合以外にはないのです。
そして、労働者一人一人の要求実現のための組織として積極的にとらえることが大切だと思います。ですから、どんどん、あなたの要求をもって労働組合に参加してほしいと思うのですが、どうでしょうか。
ただ、「"要求をだしてください"といわれてもなかなか出せないよ」という声を聞くことがあります。
「それはそうだよ。組合を長くやっている人だって、面と向かってそういわれたら下向いちゃう。"何かしたいことは? 楽しいとき、自分を忘れるようなときってどんなことをしているとき?"などと話していると、"彼女といるとき、車をとばしているとき"とかでてきて、"それがなかなかできない、お金がない、労働時間が長い"というように要求になっていくんだ」とはある組合員。
要求は、そんな身近なところから出てくるということでしょう。
B以降、随時追加していきます。 |