この世の中で いちばんすきだ。 ねーちゃんとおなじ髪の色。 ねーちゃんとおなじ白さの肌。 いつか わたしも、 ねーちゃんのようなグラマーなボディに なりたいな。 そんなねーちゃんが、 病気になった。 お医者さんも、 なおせないらしい。 どうしよう。 ねーちゃんが死ぬのはいやだ。 ぜったいいやだ。 だから、いっぱい泣いた。 ずっとずっと泣いてた。 でも、なにか声がきこえた。 だれもいないのに、きこえてきた。 その声は、「俺様が助けてやろう」と言ってた。 だれの声かわからないのに、なんだか安心できた。 世界一たいせつなねーちゃんなんだもん。 きっと、その声の人が、助けてくれるよ。 ねーちゃん。 ミル・ヨークス |