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支えあい、助けあい、高めあう。岡山高教組

ゆきとどいた教育を求めるとりくみ

 目次
 2023年度の取り組み
 2022年度のとりくみ

ゆきとどいた教育を求めるとりくみ(2023年度)




せんせいの長時間労働なくせ
全国いっせい宣伝 6月1日


せんせいの長時間労働の解消をもとめる全国一斉宣伝行動、岡山高教組もとりくみました。 全日本教職員組合(全教)は1日、中央教育審議会・特別部会の「審議まとめ」の問題点を知らせ、教員の長時間労働に歯止めをかける世論を巻き起こそうと、全国各地でいっせい宣伝に取り組みました。



やめて!給特法 教育予算増額を
教育全国署名スタート集会


8月4日(金)、西川原プラザにて教育全国署名スタート集会が開かれました。教職員の働き方がマスコミでも取り上げられる中、この集会について、県議会議員や山陽新聞記者からも高教組に問い合わせがありました。当日会場は、総勢40名、うち高教組13名と、用意した席が足りなくなるほどの熱気で包まれました。  全教書記次長の吹上勇人さんのお話から、公立学校の教員は「教職給与特別法」(給特法)によって労基法適用除外となっていること、自民党特命委員会はすべての教師の時間外在校等時間を月20時間程度とすることを目指すとしながらも、「教師の職務の特殊性」を口実に残業代支給に反対していることなどを学びました。  8月29日(火)には、岡山駅さんすてで署名宣伝行動を行いました。朝7時45分からという時間にもかかわらず、総勢6名が集まり、通勤通学の人々にチラシ入りのティッシュを配ったり、ハンドマイクで呼びかけたりしました。用意した300のティッシュが40分でなくなり、ここでもまた人々の関心の高さを感じ、元気をもらうことができました。

ゆきとどいた教育を求めるとりくみ(2022年度)



「生理用品トイレ常備」の動向は

−教育署名県議会・岡山市議会審査結果−

「ゆきとどいた教育をもとめる岡山県民の会」の請願15項目が、12月16日(金)の岡山県議会文教委員会で審査されました。紹介議員の須増議員(共産)はすべて賛成し、公明、民主・県民クラブも一部賛成しましたが、「教育予算の増額」「少人数学級の前倒し実施」「教職員の正規化と適正配置」「全特別教室等へのエアコン設置」「バリアフリー化」「生理用品のトイレ常備」「多学年編成の特別支援学級の解消」「特別支援学校の教室不足解消」「タブレット県費負担(当面)」「給付制奨学金の県独自整備」「給食費無償化」「地域の合意を得ない統廃合をしないこと」「35人以下学級前進の国への要望」「タブレット国費負担の国への要望」「学費無償化の国への要望」がいずれも不採択となりました。 2020年度より行っている岡山市議会への署名については、陳情5項目が、12月16日(金)の本議会にて審査されました。共産、無所属、一人会派が賛成(「生理用品のトイレ常備」は公明も賛成)しましたが、「高校までの35人以下学級」「給食費無償化」「生理用品のトイレ常備」「国への意見書提出」がいずれも不採択になりました。「正規教員比率の改善」「過大規模校の課題解決」は、継続審査となっています。 「生理用品のトイレ常備」については、岡山市議会の子ども・文教委員会では採択。県議会本会議においても、当項目のみ一括審議でなく、独立して採否が問われました。文教委員会でも審査後に改めて話題に出され、須増議員が「急に生理になった場合、たった10分の休憩時間に保健室に取りに行けというのは無理がある。トイレにあることが重要」と述べました。山本保健体育課長は「今の話を踏まえて、各校の養護教諭の意見を聞く」と回答しており、今後の動向が注目されます。

教育全国署名のとりくみすすむ

少人数学級への切実な願い   −教育全国署名統一行動−

11月5日(土)午前10時30分から、コープ東川原店にて、備前支部による教育全国署名統一行動が実施されました。
7分会と本部から9名が参加し、「すべての子どもたちにゆきとどいた教育を」と訴えて署名を呼びかけ、1時間で81筆が集まりました。若い人の中には住所を書くことに抵抗のある人もいましたが、請願署名に住所が必要なことは憲法で定められていること、個人情報は厳密に管理することを丁寧に説明し、自分たちが教員であることを知ると、安心して署名に応じてくれました。
自ら進んで署名に来てくれる人もおり、少子化なのに教員の数も減らされて少人数学級がなかなか実現しない、という話をすると、「先生も大変ね。がんばって!」と応援してくれる人もいました。自分の子どもや孫のために、教育予算・教育条件の改善を求める願いの切実さを改めて感じました。
昨年4月に小学校の学級編制の標準を35人に引き下げる法律が施行されましたが、それに必要な教職員定数の大幅な改善が実現するかどうかは依然不透明です。市民の願いを継続して届けるためにも、各分会での署名活動の一層の拡大をよろしくお願いします。【須賀 真幸さん/西大寺】  
その他、備中支部は10月29日(土)と11月12日(土)に、美作支部は10月9日(日)にそれぞれ統一行動に取組みました。

教員不足の深刻さは、どれだけ県議会に届いているのか −教育全国署名 岡山県議会提出&議長懇談−

11月30日(水),「ゆきとどいた教育をもとめる岡山県民の会」11名が加藤浩久県議会議長に教育全国署名(県議会あて)15,795筆を提出しました。 提出時の議長懇談では,正規教員増,保護者負担軽減,給付制奨学金整備などについて説明。参加保護者からは「高校のタブレット購入について,『義務教育じゃないから』というのは納得できない。居住地によって教育条件が異なるのはいかがか」「若い人が結婚しない理由は収入の少なさ。教育ローンが重たい。教育予算増額で個人負担の減を」と訴えました。加藤議長は教員増について「子どもが少なくなっているので,進めにくい」としながら,実態を見ながらここに1人,ここに2人という形でさらに配置していく必要はあるといった主旨の発言をしました。代員不足や多忙の実態からすると,一部の学校だけに1人…という増員規模では到底間に合いません。実態が十分認識されているのか,疑念が残る内容です。生理用品についても「まずは本当に困っている人に届くように,保健室での手渡しを」とし,貧困への理解はしめしつつも,トイレ常設について明言はありませんでした。トイレットペーパーのように「必ず提供される」状況をつくれば,すべての女子生徒が男子生徒と同じく生理用品の心配をせず学校生活を過ごせます。 国会への提出は2023年2月です。今後は国会議員への要請などをおこない,教育予算を世界水準にすること,学費の無償化などをもとめていきます。引き続き1筆でも多く署名を呼びかけていきましょう。

岡山駅で教育全国署名宣伝

8月30日朝、岡山駅で教育全国署名宣伝にとりくみました。署名に協力していただける方は少なかったですが、30分あまりでチラシ185枚を配布しました。

「ゆきとどいた教育を求める全国署名」の岡山県スタート集会

今年34年目になる「ゆきとどいた教育を求める全 国署名」の岡山県スタート集会が、8 月1 8 日岡山市 で開かれ、本格的取り組みがスタートしました。
集会では、教育文化センター事務局長の管木一成さ んが、今年度の取り組みの方針を提案 。高教組豊田書記長が「子ども家庭庁に期待 待することと問題点」と題して報告をしました。




今年も三連の教育署名を推進

 今年も「ゆきとどいた教育をもとめる岡山県民の会」を中心に、教育全国署名のとりくみが進められています。昨年にひきつづき、今年も、従来の県議会宛・国会宛のものに加え、政令指定都市である岡山市議会宛てのものを同一の用紙にまとめた三連の署名用紙を活用します。

現場の生の声をとどけよう――県教委「我々もわからない部分ある」
県教委へ教育予算申入れ

8月26日(金)、おかやま西川原プラザで、教育予算要求書にもとづく県教委への申入れを行いました。県教委からは浜原教職員課副課長をはじめ9名、高教組からは村田執行委員長はじめ9名が参加しました。
 執行部からは,定数改善を県に強く要望することや県独自の人員加配,情報管理者の専任配置,端末の公費負担,ガソリン代高騰に伴う旅費の引上げなどを求めました。やりとりの中で,9月の補正予算で各校1か所を目途にトイレの改修を行うこと,特別教室のアクセスポイントの増設がなされること等が明らかになりました。情報管理者配置については,「引き続き支援のあり方について検討」との回答に留まりました。人員増や再任用教職員の定数外配置については,若手教員への指導支援の充実を図るため,教員の再任用制度等を活かした新たなスタッフ職など別枠の定数を確保することを引き続き国に提案(要望)するとしましたが、県独自加配については言及しませんでした。
 各分会からの参加者は,学習環境の早期整備(プレハブ改修,冷房設備,寮の新設,鉄扉の改修)や,情報管理業務を教員に行わせることとの不条理など,いずれも
緊急の対処が必要な現状が生々しく報告されました。倉敷市立真備陵南高校の参加者からは「同じ県職員であるのに,我々は守られていないと感じる。教育条件も,市と県では大きな格差がある」と,市へのはたらきかけを強化するよう訴えました。浜原教職員課副課長は最後,「我々もわからない部分もいくらかはあった」と述べており,今後もさらに,交渉や申入れなど組合だからこそ得られるチャンスにおいて,「現場の生の声を直接担当者に伝えることが大切(津山工・小坂淳一さんの感想より)」です。

参加者感想
・県教委が国に対して前向きな要望を出していることを知った。我々の声が届いていくことを願う。
繰り返し声を挙げていくことが大切。
・県教委の多くの担当者に直接意見を伝えられる会に参加できてよかった。こういった機会に他県の事例を伝えたり,施策の根拠を尋ねたりすることが大切。

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