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支えあい、助けあい、高めあう。岡山高教組

 
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2023年度のとりくみ 
 2022年度のとりくみ

2023年度のとりくみ

年度末人事 2月末に意向打診あったが約3割が「不満」 ─県教委へ申入れ─

 2022年度末人事についての申入れを7月7日(金)に行いました。高教組から村田執行委員長以下4名が申し入れ、県教委教職員課から秋山副課長以下4名が対応しました。
 高教組が実施したアンケートによると、22年度末人事異動については、校長からの意向打診が2月末には行われている様子がうかがえましたが、異動の結果については、約3割の方が「不満」と回答しています。なかでも、同じ学校で複数の方から「希望と真逆の異動を押し付けられた」という声が寄せられており、一部の校長が希望と納得の原則を無視しているのではないかと疑われます。また高教組は昨年度、重点人事要求項目に「育児・介護」を明記し、一層の配慮を求めましたが、結果として、教職員のワーク・ライフ・バランスを崩すような遠距離通勤を強いる異動が行われています。
 県教委の人事担当者は「異動は丁寧に行っており、本人の希望のなかにおさまるように努力している」と答えましたが、高教組は、深刻な声が寄せられている学校名をあげて、校長を指導するよう求めました。
 定年引上げが始まり、今年度末は定年退職者が出ないことになります。高教組は、ベテラン教職員について、定年引上げや再任用を十分考慮すること、再任用者についても、現役同様、希望と納得を尊重した人事を行うことを求めました。県教委は、再任用者についても「教員個人別カードに希望を書いてもらっている」と答えました。
 昨年度の管理職アンケートについては、集約数が少なかったこともあり、複数の方から「不信任」と評価された管理職は1名でした。高教組は、パワハラ防止など具体的な指導を求めました。

2022年度のとりくみ

重点人事要求者の項目に「育児・介護」を追加 ―県教委へ人事要求書提出

高教組は12月20日(火)、県教委に「2022年度末人事に関する要求書」を提出し、人事闘争の基本的な考え方と「希望と納得」の原則の尊重など4つの原則を中心に申し入れを行いました。子育てや介護に対する配慮を求める声が強いことから、重点人事要求者の項目(オ)に「育児・介護」の文言を追加しました。 高教組重点人事要求者 (ア)夫婦別居者 (イ)遠距離通勤者(片道70分以上,または交通用具利用の場合片道40km以上) (ウ)へき地校・準へき地校及び夜間定時制高校での同一校勤務年数が5年以上の人 (エ)同一校勤務年数が10年以上の人(留任希望者は除く) (オ)健康状態や育児・介護、その他の理由で特別の配慮を必要とする人  高教組が「3ブロック」や「7年で転勤」といった原則の機械的な運用を行わないよう求めたことに対し、県教委は「丁寧な説明が必要」と答えました。また、深刻な教員不足の解消と、産育休代員の年度当初からの配置、いわゆる先読み加配を求めましたが、県教委は「代員自体が見つからないこともある」と述べ、深刻な実態が明らかになりました。ハラスメントに関する相談が多くなっているのも気がかりで、今年度は顧問弁護士に相談する案件も出ています。県教委に対しては、時短ハラスメントも含めて、ハラスメント防止を徹底するよう求めました。  年度末人事については、校長に希望をはっきりと伝えておくことが大切です。また、分会に人事相談窓口を設け、複数で校長に申入れできる体制を取りましょう。本部でも相談を受け付けます。

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―人事異動に「不満」が4人に1人 前年度より増加− 2021年度末人事についての申入れ−

6月23日(木)、高教組は2021年度末人事についての申入れを行いました。高教組は、前年度末に異動された方へのアンケートを行い、75人から集約しました。そのうち、今回の異動に「不満」と回答した方が18人24%となり、20年度末の20%から悪化しました。なかには「ヒアリングも打診もなかった」、「ゴミくずのような扱いを受けた」といった深刻な声が寄せられており、そのようなことのないよう強く校長を指導することを求めました。
 アンケートで寄せられた「異動の内示や発表が遅すぎる」という声について、県教委は「教員への異動の内示は行政職よりは早い」と答えましたが、高教組は、転居を伴うような異動の場合は、家賃の二重払いなどの費用負担が生じていることを指摘し、改善を求めました。遠距離通勤については、産業医から「通勤時間が長すぎるので転勤するように」と指導を受けたにもかかわらず異動が実現しなかった事例が報告されており、産業医の指摘をもっと重く受け止めるよう要請しました。
 子育てや介護に対する配慮を求める声は引き続き多く、高教組は「夫婦だけの子育ては実質不可能になり退職も考えた」、「要介護の父母を抱えて留任を希望したが聞き入れられないかった」といった切実な声を紹介し、教職員の生活を無視する人事を行わないよう強く求めました。
 機動的に配置する教員については、4月当初から代員を確保する手立てとして一定評価できますが、身分不安定な講師が年度途中に遠距離の転勤を強いられるなど、負担の重い運用が見受けられます。高教組は、こういった無理を弱い立場の人に押しつけることのないよう申し入れました。
 再任用人事については、フルタイム希望者を第2希望の短時間勤務で採用する、本人の希望を無視して再任用者同士の交換人事が行われるなど問題のある事例が見受けられます。定年引上げも見据えて、60歳超の教員の異動についても「希望と納得」の原則を徹底させる必要があります。
 管理職アンケートでは、複数の教員から「不信任」とされた問題のある管理職が15人(前年度14人)でした。高教組は、青年教職員への時短ハラスメントなど具体例をあげて、管理職によるハラスメントを防止するため、県教委として細心の注意を払うよう求めました。

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声を挙げることが希望の一歩
「職場要求書」提出&校長交渉で、働きやすい学校に

 身近な職場の要求実現は,組合運動,とくに分会活動の原点です。昨年度も休養室ロッカーの整備(岡山操山)などが実現しています。県の教育予算に関わることに関しては,現場が直面する「困りごと」をもとに,分会と本部が連携した働きかけで要求が実現してきました。実際は単年での実現は多くなく,くりかえし要求することで,少しずつ前進し実現につながっていく,というのが実情ですが,今年こそ無理をせず「隙間時間でできる程度のこと」で実践してみませんか。

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こんな要求ありませんか?
 

「エアコンを定時になっても止めないで!」

「行事や学校説明会の代休を設定して!

授業がある日はなかなか振り替えできません。」

「古くなった○○を買い替えて!」

職場要求書にして校長に提出

 

健康被害を防ぐためにエアコンの増設・増強を」,

「情報機器管理は教員の仕事じゃない!

専任者配置なしにICT教育推進はありえません」

「コロナ対応のための人的配置を」

「代員の年度当初確保を」

学校予算要求書にして教育長に提出

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職場に組合の風を吹かそう

 高教組は、今年度も「統一職場要求書」のとりくみを提起しています。各分会で年度初めのあいさつを兼ねて、校長に基本的な要求と職場の労働慣行を確認しましょう。「統一職場要求書」に記されている要求は、県教委も否定できないものばかりです。職場の教職員の働き方を改善する上で、校長の役割はとりわけ重要です。
 統一職場要求
1 職員同士のつながりを大切にし、組織の力を結集してチーム力で仕事が進められるよう、職員一人ひとりが気持ちよく働くことのできる職場環境づくりに努めてください。
2 教職員の人格や個人としての尊厳を不当に傷つけるセクハラ・パワハラ・マタハラが発生しないよう校長のリーダーシップを発揮してください。
3 教職員に時間外勤務および週休日において特に勤務することを命じる必要がある場合は、勤務時間の割振り変更、週休日の振替を確実におこない、管理職の責任で職員の総実労働時間を適切に把握してください。
4 長時間過密労働を解消するため、一部の職員に過重な負担がある場合には、年度途中においても業務配分の適正化をおこなうなど、学校全体として組織的・効果的に、業務が勤務時間内に遂行されるよう配慮してください。
5 衛生委員会を活性化させ、教職員の健康の保持増進に努めてください。やむを得ず時間外勤務をおこなっている教職員への健康障害防止対策や教職員が気軽に相談できる環境づくりに努めてください。

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