DIARY.OF.THE.MADMAN
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9月13日(水)セカンドインパクトの日
いま名古屋市西部が凄いことになっている。新川の氾濫だ。
これはわしにとっても無関係なことではない。わしは学生時代、庄内川のすぐ近くに住んでいたのだ。わしの居たのは、もうすこし下流の方で、庄内川に掛かる大治大橋の近く、岩上町というところだ。下宿の目の前にはもう庄内川の土手が見えて、夏の日には土手に太陽が隠れるまでは西日に悩まされること甚だしかった。
また庄内川の河川敷はうちの大学のグランドもあったし(西武の豊田投手も練習していたはずだ)、その横の広場ではみんなでダートラごっこや、ゲンチャリの土手上り競争など、楽しい思い出もたくさん作った。もう少しいって西区の方では、河川敷を利用して畑をやっていたところもあった。
たぶんこのたびの雨で全部流れてしまったに違いない。なんといっても年間降水量の三分の一の雨量が一晩のうちに降ったのだから。
被害に遭われた皆さん、心よりお悔やみ申し上げます。
一日も早い復旧をお祈りいたします。
9月8日(金)
最近どうもクーラー病に悩まされている。
ちょっとでもクーラーが利き過ぎると、もう体調崩れまくり状態だ。
おまけに右の奥歯が欠けてしまった。歯医者にも行かないとな・・・。
8月30日(水)
庵野ちゃんの『式日』について何か書こうと思っているのだが、下手に書いてネタばれになったら恐いぞ〜、との思いからなかなか書けないでいたらなんと「式日のネタバレBBS」なるものが出現していた。このBBSは式日の編集を担当された上野聡一 さんの「あらわし手」というHPに存在している。編集ということはモロスタッフなわけで、『ネタをばらしてもいいんかいな?』と思わないでもないがどうなんだろう。ここのHPには式日の編集作業中のメイキングな文章もあるので興味のある人はぜひご覧あれ。
ということなので、この創さんのほめぱげでもちょっとばらしてしまおう。
まずこの式日という映画。ひとくちで言うなら、「エヴァ・ラブポにつづく庵野秀明の心証風景三部作第三弾!」こう書けば分かる人には「ほうほう、なるほど・・・」となるだろう。一部の人には「なんだ・・・。相変わらずエヴァを引きずってんのか・・・」と思われるかもしれないけど、これはもともと「エヴァから始まる庵野秀明心の旅路」・・・・なんかド演歌なタイトルだけどまさにそういう一連の作品として捉えた方がすっきりするってもんだ。確かにラブポの時に「もうこれでエヴァの憑きを落とす」と言ってたけども、今回もエヴァのエの字も出てこなかったけれど、本人がどう思っているか知らないが、少なくともわしはこう結論づけている。
続いて出演者について。主演の藤谷文子は言わずと知れたスティーブン・セガールの娘でガメラのねえちゃんだ。彼女の演技はガメラでのものしか知らないが、はっきりいってわしは彼女の演技はまだまだ発展途上中(う〜ん、なんて良い言い方だ)だと思っていたのだが、この式日では彼女の演技が大爆発である。原作が彼女だからというのもあるかもしれないが、まさに鬼気迫る電波少女なのだ。もしかすると地でいってるんじゃないか?と思うくらいに台詞回しも流暢で、カット毎に彼女の表情がくるくると変わり、そこには少なくともガメラの時の彼女のイメージはない。この演技を見るだけでも充分に価値のある作品だ。
主役と言うとホントの主役は、カントク役の岩井俊二氏だ。ご存知のとおり岩井俊二と言えば、「スワロウ・テール」「ラブレター」などを手がけた新進気鋭の若手映画監督だ。自分が演技をするのはこれが初めてらしい。やはり映画監督が役者をやると言うのはかなり大変だったようだ。
ところでこの映画は実際に映画の中でははっきりと書かれていないが、山口県宇部市が舞台となっている。従って台詞は当然宇部弁になっている。庵野ちゃんはもう東京生活が長いので、いざとなったらネイティブな宇部弁が喋れない。そこで宇部弁の指導者を地元で探すことにした。ほら、よくドラマで『方言指導:何の何某』とあるじゃん。この話はスタッフの方を通じてSHADOに連絡が入った。で、一人目はわれらが喫茶店のアルバイトのリエちゃん。彼女は藤谷女史の方言を担当した。もう一人はSHADOのスエという男。彼は『自転車の男』という役の村上淳氏の台詞を担当した。この自転車に乗った男というのは、現実と虚構の狭間をさ迷う藤谷@電波少女を強引に現実に引き戻そうとする装置として、この作品の中での重要な役割だ。この村上さんは凄い。舞台出身の役者さんらしいが、まるでネイティブスピーカーのような宇部弁をマスターした。もっともこの映画の中だけであるが・・・。でも実際凄いことだと思う。例えば標準語以外の言葉でも、関西弁などと違い宇部弁が公共の電波に乗ることは非常に希である。強いてあげれば広島弁がもっともイメージとしては近いかもしれないけれど、実際使ってみると随分違う。そのなかでここまで宇部弁をマスターした人間をわしは知らない(笑)。>そんな奴が他にいるのか?
ただ、役者さんたちは、みんなこの宇部弁に関しては出来るだけ生のものに近づけようとしてくださった。例えばこちらが「まあ、だいたいこんなものでしょう」といっても、岩井さんなんかは、「違う!本物の宇部弁はそうじゃないはずだ!」と言っていたとか・・・。藤谷嬢の宇部弁は、彼女が関西弁管内の出身と言うこともあり、マスターが少々大変だったようだ。実際映画の中でも途中から関西弁になっていた個所もあったが、そのような細かいことは彼女の演技が吹き飛ばしていたので必ずしも失敗じゃないと思う。
まずはこの辺で。
8月20日(日)銀幕デビュー?
初めにお断り。この下の14日の日記、書いたのはいいんだけど、UPし忘れてた(激爆)。すんまへん。
気を取り直して、きょうの日記いってみましょー。
さあ、きょうはいよいよ庵野監督作品『式shiki−jitsu日』の、宇部市民対象記念試写会があった。このことについてはこのHPでもとりあげた。この次はいよいよ映画祭への出品と、東京都写真美術館での正式公開となるわけだ。監督の出身母体SHADOも、こぞってきょうの試写会へと出かけた。試写会は3回。10時から、13時から、16時からとあったがわれわれは13時からのものを鑑賞した。
開演1時間前の12時に現地集合。会場に着いてしばらく待っていると、2回目の上映を見に来た人たちがぞろぞろとやってきた。意外だったのは、結構年配の人たちが来ていたということだ。多分これは、庵野監督作品うんぬんよりも、映画になった自分達の街を見てみたい、自分達の住む街に対する思い入れ、単なる興味、そういったお客さんだろう。それでもキャパ1300人のホールが、ぱっと見さみしくない程度に席が埋まっていた。
映画の感想を書こうと思うのだが、ちょっと様子を見よう。下手をするとネタバレになるしな。特にわれらSHADOは、この映画のロケについては監督初めスタッフの方々とも非常に深く関わったので・・・。
乞うご期待(笑)
8月14日(月)
昨日13日は、親父の初盆だった。前回の日記に書いたように、坊さんの来られる時間が不安だったのだが、幸いほぼ定刻の3時少し前にこられ、法要も無事終了したことを報告しておこう(笑)。
さあ、話は変わってばいざうえい。普段わしらの使っている物には、何らかの名前がついている。そして普通その名前の由来や、名称そのものに興味がわくということはなかなか無いと思うが、ふとしたことからそれが気になって仕方が無いこともある。
ことの発端は、わしの常駐している某BBSなのだが、この道具の名前についてスレッドが上がった。わしの知っているのはここに書いたとおりなのだが、いざ名前の由来になるとさっぱり解らない。おまけに普通に使っていた名称が地元限定なのだ。それも同じ地元でも、隣の町では呼び名も違うらしい。
みなさんのところはどうだろう。ご協力をお願いします。
8月7日(月)
さて、某氏も某氏もこのくそ熱い中、バイク三昧のようだ。うむ、問題ない。
負けずにわしも、らららちゃんでお出かけと行きたいところだが、少々事情があって今は乗れないのだ。その事情についてはナイショだよ。
まあ、今年は親父の初盆もあるし、秋になったらすぐに一周忌の法要もあるからな。身辺がドタバタしているというのもある。当面の問題は、このお盆にお寺の坊さんが来る時間だ。もちろん坊さんも忙しい中をローテーションを組んで檀家を回るのだから文句は言えないが、うちに来る時間が実に中途半端な時間なのだ。というのは、当然その時間に合わせて親戚の連中も来るのだが、昼食にも夕食にも係らない・・・といえば一見「なんだ、だったら良いじゃないか」と思うかもしれないが、実はこう言うことなのだ。
去年、親父の四十九日の日、坊さんが来る時間は、朝10時となっていた。もちろんそれは、お寺とも確認済みで各親戚にもそのように知らせていた。当日になって、気の早い親戚は朝の8時半頃から来るところもあったが、大半は当然9時半ぐらいを目安にやってくる。すると時計の針が9時をさした頃、50CCのスーパーカブとともに坊さんがやってきたのだ。
「やあ、おはようさん。きょうは9時からでしたな。遅くなって済みません。いざ出かけようと思ったら隣のおばあさんがやってきて、『いやいやおばあちゃん、きょうはこれから檀家の四十九日があって・・・』なんてことがありましてな。あはははは・・・・」
お袋の顔はすでにムンク状態である。
「・・・いや・・・、きょうは10時からということで・・・・」
「おや?おかしいですな。たしかこの間9時からというふうにわたしも手帳に・・・・。あ、10時ですな・・・」
とまあ、これでちゃんちゃんと終われば「ふ、問題ない(にやり)」のだ。
ところがこの坊さん、初めのうちは家の親戚のばあさまと仏さんの話をして時間をつぶしていたのだが、
「・・・・実は、9時のつもりで、このあとちょっと予定を入れとるのです。すみませんが、そろそろ始めます。」
ときたもんだ。親戚はまだほとんど集まっていない。親戚が近くなら坊さんが来た時点で連絡することもできるが、あいにく本家をはじめ、ほとんどが車で1時間以上かかる所なのだ。みんな8時過ぎには家を出発している。
「いや、すみません。親戚にはみんな10時で言ってあるのでもう少し待ってください。せめて本家が揃うまではお願いします。」
必死で懇願である。まあ、本家も新家も関係ないが、それでも親戚に罪はない。蔑ろにはできないってもんだ。まあ・・この坊さん、当年とって79歳。太平洋戦争で右足を負傷しているのだが、檀家はバイクで回る。もっとも最近は息子さんが来られることもあるが・・・。つまり頭ごなしに『時間を間違えたのは、そっちやんけ!』とも言えないのだ。
まあ、そうこう言いながら、9時半頃にはみんな揃ったのですぐに法要が始まり、その日は無事に終わった。
ってなことがあったもんだから、今回、親戚連中は開始予定時間の1時間前に来るつもりでいるのだ。お寺の指定時間は「午後3時から4時の間」だ。とにかくインターバルが1時間もあるのだ。親戚は前回のことがあるから2時に来るつもりでいる。それでも坊さんが3時に来てくれれば良いのだが、4時に限りなく近い時間になったら親戚は2時間もの長い時間待ちぼうけを食うことになる。はてさて、どうなることやら・・・・・。
7月30日(日)台風接近中
余波で昨晩から強い風が吹いている。現在お昼の12時少し前。まだ雨は降っていないが、夕方頃にはかなりの雨量が予測されている。
さて、最近ずっとほったらかしになっているこのHPだが、きょうは久しぶりに庵野秀明監督の話題を紹介しよう。
以前少しばかりこの日記にも書いたし、ガイナックスのHPなどでも紹介されていたので知っている人もいると思うが、庵野ちゃんは今年の4月、故郷の宇部市を舞台に映画の撮影を行った。当初は『アンビエンスバースデイ』という題名だったのだが、最終的には『式日』という題名に落ち着いた。
この映画は原作が藤谷文子。ガメラに出演している女の子で、あのスティーブン・セガールの娘でもある。主演は映画監督の岩井俊二氏だ。庵野ちゃんが故郷で映画を撮りたいというのを公の場で公表したのは一昨年宇部市中央銀天街で開催された『特別展・庵野秀明の世界』の時の企画「ラブ&ポップ」上映会に先立って行われた舞台インタビューの時だ。それから2年、彼はついにここ、宇部市でメガホンを取った。もともとこの映画は、東京都写真美術館の館長である徳間社長の肝いりで作られ、この美術館でのみ公開されるのだが、10月末の東京国際映画祭出品に先立ち宇部市のみでの試写会となった。
実際、宇部市ロケについては市の広報公聴課が中心となってバックアップしており、エキストラとして宇部市民も数多く参加している。これが全国公開ならばともかく、東京のそれもただ一個所でしか見れないとなると、遠くの地方の人間はまず鑑賞は不可能だ。まあ、監督の故郷だからね。
この試写会は基本的に宇部市民対象ということだが、それにしては1日3回の大盤振る舞いなのだ。というのは、まず試写会の会場だが、2階席まで入れるとキャパは1300人のホールだ。ということは、1300×3=3900人までの人数を予測している計算になる。仮にこの映画にエキストラとして出演した人が自分の家族や友人と一緒に来たとしても、まだまだかなり余裕があるだろう。
市外からの申し込みに付いてはどうなるかわからないが、だめということは無いと思う・・・。
7月14日(金)
うちの職場はなかなか難しい。や、もちろん仕事のことだが、その波がつかめないのだ。
例えば、ある人が市外へ転出するとする。まず初めに書いてもらうのは、『住民異動届』早い話が転出の届書だ。この届書は、同時に国民年金と国民健康保険、介護保険の異動届も兼ねている。
その他には個人のパーソナルに応じて、老人関係や、福祉関係、etcと届出書を書いてもらうこともあるが、受付ける側としては一気にそれらを処理しないといけないのだ。場合によっては本庁の主管課と電話で連絡を取りながら、その場で事務を進めることもある。だから長い時は一人のお客さんに対して30分以上時間がかかることもある。
しかし、お客さんにしてみれば、本庁であちこちの窓口をうろうろとするよりは、待ってる間に済んでしまうセンターの方が気が楽だ、という人は結構沢山いる。うちの場合、市内のH地区の市民センターなのだが、その他のA地区とか、B地区の人も利用することができる。家はC地区だが職場がH地区なので、昼休みに手続きに来たというようなことは、しょっちゅうだ。
まあそれも一つの市民サービスなのだが、うちはセンターが小さいので、カウンターもこじんまりとしている。そんな中で、たまにお客さんが集中してやってくることがある。そうなったら職員はパニックになってしまう。こんなときは所長も補佐もみんなで手分けして窓口で応対するようになる。できるだけお客さんを待たせないようにしようと思うのだが、あせってミスをするわけにもいかないもんね。
実は昨日がまさにそんな日だった。
わし的に時間を要する窓口事務として、国保がらみの転出入・印鑑登録があげられるのだが、昨日は連荘でやってきたのである。それも処理をしている横から次々にやってくるもんでほとほとまいった。
で、なぜそうなったか?というのは理由がある。
うちの職員は所長以下5名。係員はわしと、もうひとり『まーくん(仮名)』というにいちゃんがいる。いま当センターのエースである。
そのエースのまーくんが、昨日は休みだったのだ。結果は前述のとおり。
で、明けて本日。
わし「あー・・・、きのうは大変だったんだぞー」
まー「あ、らしいですね。さっき係長に聞きました。」
わし「で?」
まー「いやー、ぼくの日ごろの行いがよかったんでしょー。良い日に休みましたよ、あっはっは・・・。」
わし「(殺)」
まー「ごきゅごきゅごきゅごきゅごきゅ・・・」
わし「なに飲んでんだ?」
まー「これ?高原の岩清水(いわしみず)って清涼飲料水っす。」
にやり
わし「ほー鰯水(いわしみず)かあ・・・。美味い?」
まー「うぇ・・・。へんなところで切らないでくださいよー!」
わし「ふ、問題ない(にやり)」
まー「・・・・・・なんか生臭くなってきた・・・」
わし「(ふたたび)にやり・・・」
ちょっとは敵を取ったことにしよう・・・。
7月5日(水)
気がつけば世間は7月。夏真っ盛りだ。
ところで、わしの職場には
蟹
がでる。
1日1回は必ず見かけるのだ。それも中のフロアでだ。
甲羅の大きさはだいたい3〜5センチくらい。サワガニだ。
確かに近くに小川が流れているし、蟹がいること自体はわかるのだが、なぜセンターの中に入り込んでいるのかが解らない。昔からセンターにいる人に聞いたが、やはり昔から蟹は出没していたらしい。
そういえば、以前行き付けの居酒屋でサワガニのから揚げを食ったことがある。サワガニを丸ごと油でカラっと揚げて、塩を振っただけの物だが、ビールにも日本酒にも良く合う。
まさかセンターの蟹を捕まえてから揚げにしようとは思わないが、そろそろ生ビールが恋しくなってきた。
今度行こうっと。