蕁麻疹は虫さされの様に赤くふくらんで痒くなる症状のことをいいます。その多くは数時間以内ぐらいで消えることが普通ですが、 中には1日ぐらいつづく場合もあります。赤くなって痒みがあるものが何日もそこに残りその後、色がついていたり表面がガサガサ、 ポロポロしたりするようでしたら湿疹など他の症状の可能性が高いです。
蕁麻疹（じんましん）について
原因について
- アレルギー性の原因と非アレルギー性の原因があります。
アレルギー性の原因としては、食品や食品添加物、ダニやハウスダストや花粉、抗生物質などの薬物や感染症によるものだと言われています。 非アレルギー性の原因としては、ベルトや皮膚のひっかきによる物理的なものや温度差の刺激によってでるものや原因のわからない特発性のものがあります。
蕁麻疹の治療・予防
湿疹などとは違い皮膚の深いところで炎症がおきているためステロイドなどの塗り薬は効果がありません。 抗ヒスタミン剤などの飲み薬で症状をおさえます。症状が収まったとしても原因がある限りはまたでてきます。 ２～４週間ぐらい抗ヒスタミン剤を服用してその後、蕁麻疹がでなければ安心ですが、またでるようならもうしばらく服用していただいたほうが安心です。 経過をみながら減量していきますが、１年以上内服をつづけることもあります。
蕁麻疹の原因は多岐に渡るため直接的な予防策はありませんが、特定の食品や特定の薬物をとったあとにでるようであれば血液検査などをして原因を特定していきます。 しかし、原因のはっきりしないものも多いため、必要以上に神経質にならないほうがよいでしょう。