組 合 用 語 辞 典 た 行
あ行 | ||
た行 |
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団結ガンバロー
集会の最後などに用いられる労働組合や運動団体独特のセレモニー。万歳三唱や一本締めなどと似たような使い方をします。
「団結用意!」とリーダーが言うと、左手を腰にあて、右手はこぶしを握り突き上げる構えをします。そして、「○○勝利を目指し―」などのスローガン的前フリがあり、「広島市職労総団結して―」と枕詞に続き、「ガンバロー」をリーダーに後追いでこぶしを突き上げながら三唱する。決して「エイ、エイ、オー」ではありません。
単組(たんそ)
労働組合には、一致する要求に基づき、さまざまな上部団体や産業別組織、連絡協がありますが、そういった連絡的な労働組合組織と区別して呼ぶために、職場に組合員を持った「一つの単位労働組合」組織を単組(たんそ)と呼びます。広島市職員労働組合も単組です。
さまざまな連合組織は、そもそも単組の寄せ集まりです。
単産
産業・職業ごとに一致する要求で共同するための、横断的な労働組合の連合組織を産業別組合と称します。自治労連などがこれに該当します。この産業別は、けっこう種類があり、全国レベルの産業別だけではなく、各地方でも地方ごとに産業別組織と、その産業別を束ねる地域の労働組合連合体(ローカルセンター → 県労連)があって、やっぱり区別する必要があるため、単産(一つの単位産業別組織)という言葉を多くの場面で使います。
団交
耳で聞いたら、シロウトさんにはわからない。「ダンコウ」とは団体交渉の略です。
団体交渉
労働組合と当局(経営者側)が労働条件等について交渉すること。個人として要求を述べるのではなく、労働組合として要求を出し、改善を求めます。労働組合から使用者に対し、団体交渉の申し入れがあると、法律上、その団体交渉を行なう義務が使用者には生じます。労働組合があれば、使用者との正式な話し合いのテーブルをつくることができるのです。
男女共同参画社会
「男は仕事、女は家庭」といった固定観念による障壁(ジェンダー)をなくし、女性の社会進出を進め、男性と女性が社会の構成員としてお互いに協力しながら、社会をつくっていこうという考え方。
広島市にも条例(男女共同参画推進条例)ができました。
賃金
労働の対価として受け取るお金。賃金をもらうということは、すなわち「労働者」ということです。賃金は労働の対価であって、誰かからのお恵みではありません。自分の生活に必要な賃金を要求する権利は誰にでもある当然のものです。
長時間労働
日本人は国際的に比較して働きすぎです。一日8時間、週40時間という国際的にも標準的な基準で働くことのできる労働者は、アルバイトや契約社員のような不安定雇用がほとんど。正規職員でそれができるのは恵まれているとさえ思われる始末です。
さらに管理者に報告されないただ働き労働「サービス残業」も蔓延しており、それらを含めると他の国より年間労働時間が4〜5百時間多いとされています。
基本的に、長時間労働は集中力の低下により効率が悪くなり、創造性に乏しくなりがち。また家庭や地域などの社会生活から遠ざかるなど、「社会的なマイナスが多い」、つまり長時間労働は非生産的というのが、普通の国の発想です。
日本人はいつになったら長時間労働から開放されるのでしょうか?
第二組合
認知する既存の労働組合に対して、同じ職場内でそれと別の方針を持ち活動する労働組合のこと。
使われ方は、立場によって微妙に変わってくる。経営者にとっては経営者が認知しない・したくない労働組合の場合。たたかう労働組合にとっては、元来の労働組合を切り崩すために、経営側が社員を使ってつくった組織を言う場合。単に、組織の大小で第一・第二と考える場合。対立する相手側の労働組合を差す場合。など。労働組合運動が複雑になる要素が「第二組合」から見えてきます。